こんにちは!福岡県岡垣町にある株式会社グラノ24Kの「ほっこり農園」で研修中のあきです。
私は将来、農業の6次産業化や食育体験に関われる仕事を目指しており、そのための学びを深めるべく研修に参加しています。研修4日目には、稲刈り体験イベントがあり、私はその運営の一部をお手伝いしました。
会社とお客様の間に立つような立場で仕事をする中で、ふと「これだ!」と思う瞬間が訪れました。
それは、私自身の「残したい風景」を見つけた瞬間でした。

これまで、食材に直接触れ、体験を通して学ぶ食育の場が好きだという自覚は漠然とありましたが、改めてその魅力が心に響いた理由を考えてみると、自分の「好き」をより具体的に言語化できたように感じました。
人と自然との距離が近いこと
私が残したい風景の一番の理由は、ヒトと自然が一緒に存在する場がもたらす安らぎです。科学技術が発展し、便利さに満ちた生活が当たり前になりましたが、食材がどこから来て、どのように生産されるのかという原点に触れる機会が減りつつあります。便利な環境も素晴らしいですが、田んぼや自然の中には、自分のペースで何かを感じ、探索する豊かさがあり、不思議な刺激が詰まっています。田んぼの土や稲、カエルなど、すべてが自然の中で共に生きている様子を目の当たりにすることで、普段の食事の見え方が変わり、食をもっと身近に考える機会が増えるのではないでしょうか。
一人の価値観が形成される
そしてもう一つ大切にしたいのは、その人らしい価値観が自然と育まれる場所の存在です。自然の中に身を置くと、心が落ち着き、普段の生活では気づきにくい「なんか好き」という感情が生まれることがあります。この感覚は、人が生まれ持った感性や価値観を引き出し、さらにそれを形づくるものだと思います。私自身、大学時代にコンポスト活動に参加している時、「土って面白い」と思った瞬間や、手に残る土の感触が心地よかったことを覚えています。そんなちょっとした違和感や新鮮な発見の積み重ねが、私らしい価値観を育ててくれてました。価値観は、今のモノや情報が溢れる中で、”自分らしい答え”を探すのに一番大切な基準だと思っています。
私が「残したい風景」とは、便利な生活に慣れた私たちが忘れがちな、自然の豊かさや人との触れ合いがある場所です。その中で育まれる安らぎや価値観が、現代を生きる人たちにとっても大切な財産になるのではと感じています。実際の企業が実施している体験教室での発見は、私の仕事として何をやりたいか?を具体的に考えた機会でした。モノではなく、体験をビジネスにしたいと考えていたため、今回の「ほっこり農園」での研修はやりたいことをさらに深掘りできました。これからも、行動しながら発見してきます!
