
農医学を学んできた私が、卵農家で長期インターンをやりたかった理由
私の現在通っている筑波大学国際連携食料健康科学専攻では、インターシップで実践的な学習や能力を育成するためのカリキュラムが組まれています。自分の研究テーマ、食に関するところであればどこでもいいよ!という感じなので、NPOやコンサルティング系も視野に入れてインターン先を探していました。そんな中、最終的にここに行きたいと思ったのが佐賀の伊万里市にある素ヱコ農園でした。自分の過去、将来やりたいことを考えたときに、なぜ平飼い卵の会社を選んだのかをまとめました。
知らない食の世界を見てみたかったから
1番の理由は、平飼い卵の生産現場が見たかったことです。大学3年のときにアニマルウェルフェアの問題について興味をもった時期がありました。SNSを開くと、動物が不当な扱いを受けている写真や動画が溢れています。当時の私は、食産業の裏側に対する不信感とそれでも動物食品を食べている自分に矛盾を感じる日々を過ごしていました。気づくと、食べることがつらい時間になっていました。
平飼い卵は、鶏が自由に歩き回って生活をしています。人間の食の為だけの動物ではなく、動物にも優しい農業って実際どうなんだろう?という大きな興味がありました。素ヱコ農園では、手作りで餌を作りながら約2千羽の鶏と毎日過ごしています。動物、生産者、消費者みんなが幸せな状況にあることが一番かもしれませんが、現実はそんなに甘くありません。自分が想像していなかったような平飼い養鶏の問題点にインターンを通して出会うことができると思い、素ヱコ農園に決めました。
将来やりたいことを実現するための過程を学べると思ったから
2番目の理由は、将来起業するために必要な能力やスキルを身につけたかった点です。素ヱコ農園は今年で3年目の会社で、社員さん4人とパートさん3人で生産から加工、販売までこなすパワフルな職場です。私は将来、食に関する社会問題や農業の面白さ、大切さを”体験できる場”を創りたいと思っています。事業を一から始めて、生活していくには何をする必要があるのかを知っておくことが、自分が始めた時にもスムーズに行動に移せると思ったのです。 最初インターンを始める前に何をやりたいかを社長に聞かれた時に、全部やってみたいです!と答えました。鶏舎とお菓子を作る加工室、それを売る小窓のそれぞれの場で、少ない人員でも回っていくような仕組みを自分の目で確認することが現場でできていると実感しています。
農業の複雑さ、面白さを身体で体験することができた
インターンを初めて15日経過しましたが、毎日勉強不足な自分を思い知らされたり、新たな発見をしたりなど刺激的な日々を過ごしています。何より動物と働くこと、安定した卵を生産し続けるためにチーム全体で仕事をするのが楽しいです。具体的なインターン内容はまた別のブログで書きたいなと思います。
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